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タッグを組んで理想の“バランス”を|龍ヶ丘動物病院 獣医 小林 達也


 

代表の藤沢は、EQUIFINEと同業種である

前職での業務の中で小林獣医師と知り合った。

小林氏は馬を中心とした大型動物を専門に扱う獣医師で、

この道26年のベテランだ。

二人は同じく馬に携わるプロではあるもの、分野も年齢も異なる。

だが馬づくりにおける理想論では共感するところが多く、

これまでもそのタッグで

多くの馬をレースへと送り出し、勝利を手にしてきた。


 

左:龍ヶ丘動物病院 獣医 小林 達也

右:株式会社EQUIFINE 代表取締役 藤沢 諒


藤:小林先生とは長い付き合いになりますが、いつも、馬の走りのバランスが狂ってしまい、それを乗ることでは矯正できない時に頼ってしまいますよね。


小:そう、バランスが取れていない馬って結構いますよね。自動車で例えるならば、タイヤの空気が半分くらい抜けている状態で走っているような時があるんです。もちろん、そういった馬に乗っていれば違和感が生じるはずなのですが、跨ってそれがわかる人と、そうでない人がいます。藤沢さんは前者だと思うので、その上で意見交換をして馬を触診できるのは、僕自身も、とてもやりやすいです。


藤:もちろん、馬に無理をさせたくはないんですけれど、なにがなんでも「休ませれば良い」っていうわけでもないですからね。


小:そうですね、人間も身体に違和感を感じても、それが単なる筋肉痛だって時もあります。運動で負荷をかけても良いそれなのか、今すぐに治療に専念した方が良いそれなのか、その見極めが重要ですね。



藤:馬が現役で走れるのは、僅か数年しかないじゃないですか。勝てなかったら一年で終わっちゃうわけで。ゆっくり休んでいる暇もないし、やはりある程度は調教をして負荷を掛けていかなければならないと思うんです。


小:結局、どの馬も持っている能力には限りがあると思っています。持っている能力以上のものが競馬で発揮されることは絶対にない。そうなると、どれだけ周りの人間がその馬の能力のマイナスにならないようにして競馬に送り出せるか、というのが重要なんですよね。獣医師が触診する際も、本当にはリスクを抱えているのに「これで大丈夫」って送り出してしまえば、その馬の持つ力がマイナスになる。それはあってはならないと事だし、藤沢さんとはそういう思いで一緒に仕事をやりたいと思っています。


藤:そしてそのマイナスを無くすということが、“その馬のバランスを整える”ということなんだと思うんですよね。


小:そう。というか、バランスが整わないと本来の走りができなくなる、という言い方の方が正しいのかもしれません。



藤:これからも、頼りにしています(笑)


小:こちらこそ(笑) しっかりと良い馬を競馬に送り出していれば、分かる人には分かると思うので、そういう人たちとの繋がりが徐々に増えていけばいいですね。



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